制御設計とIOT社会

こんにちは!吉村電機です。皆さんにとって日常の必需品とは何でしょうか?必需品となると大げさに聞こえるかもしれませんが、間違いなくスマートフォンは今の生活に欠かせないものかなと思います。連絡を取り合ったり、音楽を聴いたり、動画も見ることもできます。気になることをすぐに調べたりすることもできます。1台で何役もこなすことができる便利なモノですよね。私達の生活の中にある便利なモノのほとんどは制御設計されています。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ…etc.  今回は、制御設計と IOT(Internet of Things) がどのような関わりがあるのかについてお話したいと思います。

電気制御設計

電気制御設計とは、正確にそして安全に機械を動かしたり、制御したりするシステムをデータ(図面)化する作業のことです。モノを動かす動作には必ず制御を行うためのシステムが必要です。

例えばエレベーターの場合、

各階で上スイッチ(又は下スイッチ)を押して待っていると、先に押された階をエレベータは優先して動作します。

また、中にヒトがいる場合、押された階が途中であれば停止してドアが開きます。

このようにエレベーターはある規則性をもって動いています。

これを構築するために、設計することを『制御設計』と呼んでいます。

制御設計は機械が形になる前の作業であり、設計を基に配線やプログラミングを行うので、とても重要な部分です。

IOT(Internet of Things)

IOT(アイオーティー)とは『Internet of Things』の略で、『モノのインターネット』と日本語で訳します。身の回りにあるあらゆる『モノ』をインターネットにつなぎ、センサーによって離れた場所から状態を把握したり、データを収集し相互交換したり、遠隔操作したりする仕組みのことです。IOTでリアルタイムに収集したデータをAI(Artificial Intelligence)と言われる人工知能がパターンを分析することが可能です。

スマートタグ

最近はスマートタグを利用している人をみかけます。スマートタグとは置き忘れ防止タグ、紛失防止タグと言われ、キーホルダーのような形状のものからカードタイプのものまで様々なものがあります。お財布や鍵などの貴重品にスマートタグをつけてスマートフォンと連動させるこによって貴重品の管理をすることができるようになります。

もしもお昼ごはんを食べに行ってごはん屋さんに鍵を置いてきてしまったとしても、お店を出ててからある一定距離を離れると自分の設定してあるスマートフォンに通知がくるので、置き忘れてきてしまったことに気づくことができます。紛失した場所も地図で確認することができるものもあります。

Bluetooth機能やGPS機能との連携により『モノ』のセンサーが位置情報や状態の情報を収集、解析、交換をインターネットを通じて機能していくため、ヒトの働きかけなしでも情報を活用することができます。IOT技術を活用した便利アイテムです。

製造業とIOT技術

製造業でもIOT技術を導入している企業が増えています。IOT技術を導入した場合、生産ラインをインターネット接続しデータを収集、AI(人口知能)が分析し活用、状況をリアルタイムに監視し管理することができ、これまで見えていなかった部分がデータとして見えてくることで生産性や品質の向上も期待できます。またセンサーの技術により機械が故障してしまう前に不具合を検知し自動で停止させることも可能な為、大きなトラブル回避にもつながります。これまでヒトが行っていた作業も自動化することで業務効率があがり、生産性もアップします。ヒトは代わりに感覚を利用したクリエイティブな仕事を担当することができます。このようにIOT技術を導入すると、“見える化” によりデータ化され最適な人員を最適な業務に配置することも可能です。ただし基本的には技術を扱う部分はヒトが担う役割なのでIOT技術に精通したエンジニアの需要も今後どんどん高まりそうです。

インターネットと私たち

私達の生活に密接に関わっているインターネット技術。この技術によってこれまで不可能だったことが可能となり、不便が便利となりました。IOT技術もインターネット技術がなかったら存在していないと思います。IOTと深く関わりのあるAI(人口知能)ですが、このAIの進化により単純作業であったり、瞬時に計算すること、データを分析するような仕事は、私達の仕事の中で “なくなっていく仕事” に分類されてしまうそうです。こういう作業はやはりAIの方が得意なのですね。何年か前にもイギリスのオックスフォード大学の論文にて将来的になくなる(AIに置き換えられる)仕事というのが話題となりましたが、職を失ってしまう人は増えてくのでしょうか。失業者が増えると経済が停滞してしまいますが、経済はどのようになっていくのでしょうか。海外では実験が行われているべーシックインカムも近年話題ですが日本の今後の対応も気になります。

スマート〇〇

これまでインターネットに接続されていなかった『モノ』が、接続可能となり、『スマート〇〇』という言葉をたくさん聞くようになりました。『スマート』とは “ 賢い・多機能 ”といった意味があります。スマートウォッチ、スマートタグ、スマートハウス、スマート家電、スマートカー等、IOT化されたモノ達がたくさん誕生しています。しかし生活が便利になっていくと同時に課題もたくさんでてきます。消費電力、通信、セキュリティの問題等。新型コロナウイルスの影響により仕事もテレワーク、学校もオンライン授業になったりとこれまで以上にインターネットの必要性を感じた方も多いと思います。アナログ時代と比べるとデジタル化によって生活はとても便利になりました。インターネットというツールがあったからこそ対応できたこともたくさんあったと思います。5Gの普及により問題も解決されていき未来はますます変化していきそうです。


いかがでしたか?制御設計はIOT技術やAIの進化により “できること” の範囲がひろがり、これまでの設計とは少しずつ変わっていくのかなと思います。ものづくりの “考え方” も変わっていき、新たなモノがどんどん生み出されていくのかなと思います。今後の世界がたのしみです。

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『こういうのがあったらいいな』『ここをもっとこうしたい』の声を大切に。     OTSGroup・吉村電機にしかできない仕事がある。

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