こんにちは!吉村電機です。今回は電動アクチュエーター編ということで、各メーカーの制御方法の種類について説明していきたいと思います。こちらについてはR先生に解説をしてもらいたいと思います。R先生よろしくお願いします。
電動アクチュエーター
吉村電機では、「IAI」、「SMC」の電動アクチュエーターを制御することがあります。
下記よく使用するコントローラータイプです。
IAI : PCON、SCON、RCON
SMC : JXC51/61シリーズ、LECPAシリーズ、LECSAシリーズ、
を頻繁に使用します。
「I/O制御」または「フィールドネットワーク制御」か「パルス制御」をコントローラー選定時に選ぶことができます。
※I/O制御の場合、配線の量が多いため、2つ以上電動アクチュエーターを使用する場合は、フィールドネットワークで制御することをおすすめします。
また、現在値や現在速度などをPLC側で監視を行いたい場合も、フィールドネットワークで制御することをおすすめします。
配線方法
・I/O制御は、コントローラーに付属されているケーブルをPLCの入出力ユニットに配線し、制御を行います。
※各メーカーのマニュアルにピン番号(配線色)で、制御の内容が割り当てられていますので、ご確認下さい。
・フィールドネットワーク制御では、様々な種類があり、下記によく使用するものを上げます。EtherCAT®、EtherNet/IPtm、DeviceNettm、CC-Linkなど、吉村電機では、その時の仕様によって使い分けています。
それぞれ専用のケーブルを使用して、配線を行います。
EtherCAT®、EtherNet/IP™:対応しているEthernetケーブル
DeviceNet™:DeviceNetケーブル
CC-Link:CC-Linkケーブルです。
【参考写真】
・パルス制御では、差動ドライバ方式かオープンコレクタ方式かで配線の方法が変わってきます。
オープンコレクタ方式:パルス出力部にトランジスタを用い、トランジスタのコレクタをオープンとしたハードウェアによりパルスを伝授する方式です。
正転パルスと逆転パルスの+側をDC24Vの+に配線する必要があります。
差動ラインドライバ方式:パルス出力部に差動出力機能を持ったラインドライバを用い、パルスを差動信号にて伝送する方式です。ノイズに優れています。
制御方法
・I/O制御の場合は、PLC側の入出力ユニットに配線を行うので、入出力ユニットのI/O番号を使用し、ラダーを組みます。
・フィールドネットワークを使用する場合は、PLC側の設定やノードアドレス等で、PLC側で、指定されるI/O番号が変わってきます。フィールドネットワーク状に複数付く場合、重複しないよう注意しないといけません。
確認すべきポイント!
機器又は、電動アクチュエーターの使用するモードは、何ch占有するのか
PLC側のどこのI/Oに指定されるか
これらの設定を行い、ラダーを組みます。
・パルス制御を使用する場合は、位置決めユニットで指定されているI/Oを使用して、制御を行います。また、パラメータの設定に注意しないといけません。
見るべきポイント!
制御モード
1回転あたりの指令パルス数
電子ギア分子(指令パルス倍率分子)
電子ギア分母(指令パルス倍率分母)
指令パルス入力形態
これらに関しては特に注意して変更しましょう。
使用する設定ソフト
・SMC:ACT Controller
・IAI:RC/EC パソコン対応ソフト
まとめ
・電動アクチュエーターは様々な場面で使用されているものです。
電動アクチュエーターをPLCで制御する機会は多いと思います。
設定方法や配線を是非参考にしてください。