プロフェッショナル集団

こんにちは!吉村電機です。

今回はプロフェッショナル集団についてのお話。

プロフェッショナル集団とは言葉どおり“各分野における専門的な技術や知識をもつ人々のあつまり”のこと。資材調達、電機設計、調整、機械設計等、ものづくりにはたくさんの人が関わっています。吉村電機はグループ会社の中で主に電機部門を担当しています。

どのような部分がプロフェッショナルなのか、一流といえるのか、今回は資材調達と電機設計について掘り下げてみたいと思います。

資材調達

資材調達とは必要な部品を仕入れること

一般的に資材調達とは資材以外にも日常業務に必要な備品等、会社が必要としているあらゆるものを仕入れることを指しますが、今回は装置製作にフォーカスしてお話ししたいと思います。

まず、装置を製作するには部品が必要になりますよね。設計者が仕様を決め、部品リストを作成します。そのリストをもとに資材担当者が仕入先様に発注をします。

発注業務、ここが “要” となります。

資材担当者は仕入先が多ければ選択肢も多くなるため仕入先の開拓にも力を注いでいます。価格を比較したり、交渉したり、適正な価格にしてもらえるよう仕入先担当者の方に依頼します。品質のこと、数量、納期もあわせて確認します。

この作業がシンプルに思えますが、実はとてもセンスがいる部分だと思っています。センスというとなんとなくわかりづらいかもしれませんが、発注する側の人間性が相手にも伝わるの部分であり、このコミュニケーション力がとても重要で、仕入先の資材担当の方とのやりとりの中で構築される信頼関係のようなものがこの発注業務には大きく影響してくると思っています。

必要な部品を、必要な時期に、必要な量、適正価格で仕入れられるかどうかの差がでてくる重要な部分だと思います。フロア内にいて聞こえてくるグループ各社の資材担当者のやりとりはとても上手にコミュニケーションをとっているなと感じています。正にプロフェッショナルだと思います。

電機設計

電機設計とは主に電気回路の設計や開発、制御盤の設計、検証をすること 

電機設計

装置の設計が8割方終えると電機設計のための打合せが始まります。装置の電機設計といってもピンと来ないかもしれませんが実は奥が深く、装置には必要不可欠なのです。なぜなら装置各所に設置されるセンサーや可動部の制御機器、多軸のロボットやモーターの制御をはじめタッチパネルやネットワークの構築。これら全てを把握し図面に落とし込む。非常に地味で目立たない存在の電機設計ですが、最終的な装置の能力や安全を左右します。

毎回0(ゼロ)からスタートする設計では膨大な時間を設計に費やしてしまいますが、これまで積み上げてきた過去の経験から情報を引き出し設計することで大幅な時間短縮を実現しています。

またこれは独自の方法ですが、設計が完成してからの部品リストの作成ではなく、構想が固まり5割程度の仕上がりでまず部品リストを完成します。見積りを取得し予想していたコストと一致しているか確認後、決定している部品は先行で発注をします。見積り段階で長納期部品の把握をし先行で手配(発注)することにより、全ての設計が仕上がってから発注するよりも部品納期のばらつきの調整が可能です。その間に図面の完成度を上げていくということも行っています、これは長年の経験で培ったノウハウです。これにより装置製作にかかる時間を大幅に短縮する事ができコストダウンにつながります。ただ良い図面、完成度の高い図面を目指すだけではなく、装置全体の中で電気設計が担う役割を考えつつ効率的、かつ経済的に立ち回ることが最も重要であると考えいます。

最終調整、デバッグ

完成された装置を見ていると、当たり前のように繰り返し動作しています。この部分だけを切り取り見ていると分からないのですが実はここに至るまでに大変な苦労が必ずしも存在します。

一つ一つの動作をする場所では100分台での調整、適正な速度や各種パラメータの設定。空圧はもちろん、水圧、油圧、流量の調整。各種ネットワーク機器では、立ち上げだけで丸一日かかることもあります。ある程度動くようになってくるとタクトタイムの短縮作業があります。たった0.1秒短縮するのに何時間も考え、プログラムを変更することもあります。たった0.1秒ですが、量産の組立装置の場合はお客様にとっては非常に大きな利益をもたらします。

調整の中で難しいところは、どの段階が完成なのかが分からないことです。問題を解決しようとして副作用が生じ、別の箇所に新たに問題が発生することもあります。それでも心折れず、妥協せず、自分たちのゴールを定め、そこに向かっていく事ができるのはプロとしての意識を持ち続けることによって実現しています。

長年の経験と実績から得た知識を有効活用し、問題と直面したときに確実に対処し、一歩一歩完成に向けて前進していく姿はプロフェッショナルといっていいのではないでしょうか。

今度何か装置を見る機会があれば、その装置の完成の裏側にどんなストーリがあったのか想像してみるのも楽しいかもしれません。


いかがでしたか?プロフェッショナルか、一流なのか、これはあくまで第三者の評価によって変わってくることだと思います。ただ、私たちの中で自分たちは常にプロフェッショナルである意識を持ち続け日々業務に取り組んでいます。この記事では私達の想いが少しでも伝わるといいなと思っています。意識が行動にもたらす影響は多大だと感じています。真面目に、誠実に。

OTSGroupではグループ会社がチームとなり長年の経験と圧倒的な知識でベストな提案、時代の流れとニーズに合わせた提案を心がけています。

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